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新井素子(あらい・もとこ)

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コンセント

2018.03.15 更新

 お祖母ちゃんが緊急入院した時、お祖母ちゃんに内緒で、うちの家族は会議を開いた。お祖母ちゃんの今後について。
 前からね、お祖母ちゃん、腰が痛い、腰が痛いって、ずっと言ってたんだ。でも、あたしが「病院行こ?」って言っても、「絶対嫌」だったし。そもそもお祖母ちゃん八十三だし。八十三で腰が痛いの当たり前かなって気がして、湿布はったり、マッサージしてあげたり、そんな対応をしていたのね。けど、ついに、あまりの腰の痛さに耐えかねて、お祖母ちゃんがやっと病院へ行ってくれたら、そこで膵臓ガンが発見され、緊急入院になったのだ。しかも、ステージ一番酷い奴で、転移も三つ。
 お医者さまが言うには、手術、抗ガン剤って手段は、あるにはあるんだって。でも……お祖母ちゃんの年が年だし、まず、体力的に手術には耐えられないだろうって。抗ガン剤も、お祖母ちゃんのガンの種類と転移を考えると、あんまり効くとは思えないそうで。
「六十代の方なら積極的な治療もアリだと思いますが……今の患者さんの体力と状態を考えると、いたずらに苦しませるだけになるのではないかと。むしろ、痛みだけは薬で抑えて、退院して、御自宅で今までの生活を続けた方が、生活の質が保たれるのでは」
 本当だったらお医者さま、こういうこと、今では患者本人に言う筈なんだ。でも、お祖母ちゃん、ちょっと認知症はいってて、要介護2だし、家族にだけ、こう言って。そんで、伯母さん、叔父さん達呼んでの家族会議。
 ほぼ、満場一致で、「ガンのことはお祖母ちゃんには内緒にしよう。自宅で、薬飲んで痛み抑えて、今までと同じ生活を続けて、痛みが家での介護で抑えきれなくなったなら、改めて入院して、その後も、変にチューブ繫いだりしないで、なるべく苦しまずにすむ方向で……」って話が、まとまった。
 ここで、“ほぼ満場一致”って言ったのは……たったひとり、あたしが、異議って程のもんじゃないけど、ちょっと違う意見を言ったから。
 うん。あたし思うんだけれど……昨今、“終活”って言葉があるじゃない、自分の人生の終わりが見えてきたのなら……それ、お祖母ちゃんに内緒にするのは、どうなのかなって思ったから。人生の終わりが見えたのなら、お祖母ちゃんにも何かしたいことがあるんじゃないのかなって思ったから。
 でも。こんなあたしの意見は、他のみんなに粉砕された。
「恵美。あんたはまだ、若いから」
 みんなの意見が、これ。
「若いからそんなこと言えるんだよ」
「恵美ちゃんはお祖母ちゃんに、あなたはガンですって言えるの?」
 ……言えません。言えないです。うん、あたしはたったひとりのお祖母ちゃんの内孫で(うちの父がお祖母ちゃんの長男、でもって、この会議には、同居家族である父、母、あたし、それから父の姉である伯母さんとその伴侶の伯父さん、弟である叔父さんとその伴侶の叔母さんが参加したんだ)、会議出席者の中、たったひとりの三十代。あとの出席者、全員五十代か六十代。年長者の扱いに関する年長者の意見に、とても異議なんか唱えられない若輩者だったし……何より、確かに、あたしがお祖母ちゃんにガンのこと言えないんだもの、これはもう、しょうがないって思った。

          ☆

 ところで、うちは、こんな間取り。二階建ての家で、一階、玄関はいると、まず、左側に、結構大きなLDK、そしてお庭に面した和室がある。(ここは、お仏壇がある部屋。お祖父ちゃんの遺影と位牌がある。)んで、この和室(別名・仏間)は、障子一枚でLDKに隣接しているんだ。
 それから、玄関から見て、右側に、トイレとお風呂と階段ともう一個、和室。ここが、お祖母ちゃんの部屋。
 階段上って、二階に、父と母の寝室、あたしの部屋、そして納戸。
 この家は、もう十何年か前、お祖父ちゃんが亡くなった後に建てたので、これ、その頃元気だったお祖母ちゃんのプライバシーをできるだけ確保しようっていう意図で設計されていたのだ。(ちょっと違うんだけれど、二世帯住宅の気持ち?)お祖母ちゃんは、ひとりになりたければ、家の右側だけで生活できるし(自分の部屋とお風呂とトイレがそこにある)、家族に会いたくなって左側にはいってくれば、まず、LDK。いつだって一緒に御飯食べてたから、ここまでお祖母ちゃんの領域。(しかも隣の和室には、お仏壇とお祖父ちゃんがいる。)
 ただ。これは、退院してきたお祖母ちゃんを迎えるには……あんまり適していない、部屋の構成なんだよね。
 なまじお祖母ちゃんのプライバシーを重視していたから、お祖母ちゃんが自分の部屋にいる時、何かあったら、同居家族の誰もが、気がつきにくい。かといって、こんな部屋割なのに、一日に何回も、あたしやお母さんがお祖母ちゃんの部屋を覗くっていうのも、何だか変な話で……。
 そう思っていたら。お祖母ちゃんの方から、こんなことを言ってくれたのだ。
「あの、私、お仏間にお布団を敷いて、そこで寝ていいかしら」
 いいかしらも何も! それこそが、あたしや父や母の望みだったので(仏間は、障子一枚隔てただけで、LDKに面している。ここにお祖母ちゃんがいてくれれば、お祖母ちゃんの状態、LDKにいるひとによく判る)、あたしも両親も、一瞬、「ラッキー!」って思ったんだけれど……でも、考えてみれば、これは、なんで? お祖母ちゃん、なんで、こんなこと言ってくれたんだろう?
「お仏壇の前にお布団敷くのって、お祖父ちゃんに見守られているみたいで、なんか安心できる気持ちがして」
 お祖母ちゃんの気持ちはともあれ。現象的には、まさに“渡りに舟”の状況だったので、あたし達は喜んでお祖母ちゃんのお布団を仏間に移した。そこでお祖母ちゃんは、徐々に寝たきりに近い感じになっていって……。

 あたしが家にいる時は、お祖母ちゃんのトイレ介助は、あたしの役目。うん、一応、失敗しても大丈夫なようにお祖母ちゃん特別なパンツを穿くようになったんだけれど、まったく寝たきりって訳じゃないんだもん、行ける限り、トイレは自力で。ただ、退院して二週間もすると、お祖母ちゃん、トイレまで歩いてゆくのがなんだか辛そうになってきたので、トイレまで、お祖母ちゃんを支えて歩かせ、トイレ前で待っていて、出てきたお祖母ちゃんをお布団まで連れてゆくのがあたしの仕事。
 ただ。この時、ちょっと、思ったんだよね。お祖母ちゃん……トイレが、長い。妙に長い。大腸方面にはガンの転移はない筈だったんだけれど、酷い便秘になっているのかな。それとも、いきむだけの体力が、すでにないんだろうか。
 そんなことを思っていたら。ある日、トイレ介助をした時……トイレから出てきたお祖母ちゃんが、いきなりあたしに葉書を渡してきたので、驚いた。
「恵美ちゃん、これ……投函して貰えない?」
 渡された葉書は、入院前、お祖母ちゃんが自分で作った、紅葉の押し葉をあしらった手梳き和紙の葉書で、そこには、「御無沙汰しております、わたくしもそろそろ年をとってきました。最近は……」みたいな近況報告が記されていて、最後は、「そちらはいかがお過ごしでしょうか」って文章で、閉じられていた。
「え……お祖母ちゃん、これ、何」
「何って、葉書」
 いや、そんなことは判ってる。ただ、何だって葉書が、トイレから出てきたお祖母ちゃんの手の中にあるのかっていうのが謎なんだよ。
「……恵美ちゃん……絶対に、内緒にして、くれる?」
 こくこくこく。あたし、思いっきり、頷く。
「このひとはね、私の、幼なじみなの。結婚するまで、お隣の家にお住まいだった。子供の頃は、よく一緒に遊んだのよ? でも、結婚してからは、年賀状のやりとりもしていなかったんだけれど……」
 ぽっ。なんか、赤くなっているのかな、お祖母ちゃん。
 その瞬間、あたし、判った。
 このひとは、お祖母ちゃんの、初恋のひとだ。お祖父ちゃんとはお見合いだって聞いている、仲のいい夫婦だったことはあたしだってよく知っている、けれど、このひとだけが、最初で最後の、お祖母ちゃんが“自分で好きになったひと”なんだ。多分、“好きになっただけ”で、デートも何もしたことがない、本当にお隣にいただけのひと、純粋に単なる幼なじみなんだろうけれど、でも、初恋のひとなんだ。
 で……自分の人生がそろそろ終わりだって判ったお祖母ちゃん、最後にこのひとに、葉書を出そうと思って……。
 お祖母ちゃん。乙女。
 なんか、涙が出そうになった。
 とはいうものの。何だって、その葉書が、トイレから出てきちゃう訳?
「この葉書をね、お仏壇の前で書くのは……ちょっと。だって、お仏壇の中にいるお祖父ちゃんに見えちゃうじゃない」
 あ、だから! だから、トイレで、こっそり、葉書を書いていたのかお祖母ちゃん! トイレで色々考えていたのかお祖母ちゃん。書き直したり何だりしていたのかお祖母ちゃん。だから、妙にトイレが長かったのかっ!
「私はね、死んだあと、お祖父ちゃんに会えるのが本当に楽しみなの。それは本当なの。でも、この葉書だけは、書きたかったの。……けど……」
「この葉書を書いたことを、お祖父ちゃんに知られたくはなかった」
「ああっ、恵美ちゃん、そんなこと言ったら、何か私に、やましいことがあるみたいじゃない? そんなことは、ないのよ。絶対にないのよ。でも」
 でも、なんて、言わなくていいよお祖母ちゃん。お祖母ちゃんの乙女心、はい、確かにあたしの心に響きました。
 お祖父ちゃんが大好きで、死んだらお祖父ちゃんの処に行ける、それが判ってるお祖母ちゃんが、それでも書きたかったのが、この葉書。でも、お祖父ちゃんが大好きだから、こんな葉書書いたことお祖父ちゃんにだけは知られたくない、うわああ、何て、何て、乙女心だあっ。
 あたしは、絶対にこの葉書を、誰にも内緒で投函します。そこん処は、あたしのこと、信頼してくれていい。
 それから。もうひとつ、判ったことがあった。
 要介護2。認知症がはいってるって言われている人間だって、判るものは、判るのだ。判ることは、判るのだ。
 お祖母ちゃん。誰も言っていない筈なのに、自分の余命のこと、絶対に知っていたんだろうって、あたしは思った。だから、こうやって、自分の“終活”をやったんだって、あたしは、思った。

          ☆

 そして、その後。時間がたち。
 あの葉書のお返事を、あたしはずっと待っていた。でも、こなかった。んで、そのうちに、お祖母ちゃんの容態がどんどん悪くなり、ついには自宅介護が無理になり、入院し、亡くなり……。
 火葬場で。お祖母ちゃんの命が、煙になって空に昇ってゆくのを見た、その日。
 家に帰ってみたら、あの葉書のお返事がきていたのだ。
 これは、後から判った話なんだが。
 お祖母ちゃんは、お隣の家のひとだからって、実家の隣の住所を書いていたんだけれど、その家は、代替わりの時、引っ越していた。で、転居先に葉書が届いた、と。転居先にいたのは、お隣さんの長男さんであり、お祖母ちゃんがお手紙を出したのは、次男さん。
 長男さんの処までは、すぐに手紙がいったんだけれど、お祖母ちゃんがお手紙を出した次男さんは、人生において色々やらかしたひとらしくて……。
 二回、結婚して、二回、その結婚に破れた。子供は腹違いで三人いて、今は、そのひと、ほぼ寝たきりで介護施設にいるらしいんだが……そのひとの処に、この葉書が届くのに、結構な時間がかかってしまったらしいのだ。
 で、そのひとからの、お葉書。
「お葉書どうもありがとう。とても懐かしい」
 それから、まあ、なんだかんだ。そして。
「あの時、貴女と一緒に見た蛍のことは、今でもとても懐かしく覚えております」
 ……ぐおっ? ……蛍?
 ……これはもう、あたしには絶対に判らない、お祖母ちゃんとこのひとだけの話だよなあ。んで……この葉書を、あたしは、どうしたらいいの。
 まあ、まず、この葉書の男性に、「お手紙どうもありがとうございました、ですが、祖母は先日……」ってな経過報告をするとして……このお手紙を待っていた、お祖母ちゃんには、どうしたらいいの?
 亡くなったお祖母ちゃんに連絡するのは(いや、常識からいってそれは無理なんだけどさ、気持ち的に)、簡単だ。お仏壇にその葉書を供えるとか、お線香あげてお祖母ちゃんにそれを報告するとか。でも、その手段だけは、取ることができない。
 だって、お祖母ちゃんの中の乙女、お祖父ちゃんが見ている(ってお祖母ちゃんが思っていた)お仏壇の前で、あの葉書が書けなかったんだもん。あたしが、お仏壇にその葉書を供えたり、お線香あげてお祖母ちゃんに報告なんかしちゃったら、それ、お祖父ちゃんにもばればれって話になっちゃうじゃない。
 これは。あたし、本当に、困った。
 この後ずっと、何日も何日も、困り続けた。
 うん。だって。お祖母ちゃんの乙女心は、確かにあたしに響いたんだもん。あたしの中の乙女が、お祖母ちゃんに共感しているんだもん。
 と、いうことは、あたし、あくまでお祖父ちゃんに内緒で、お祖母ちゃんだけに、この葉書のことを伝えないといけない訳で……。

 と。こんなことを考え出した頃に。ふいに、あたしの携帯電話の電源が切れたのだ。
 しかも、それが、とっても変な切れ方。
 何たって、何度充電しても、全然電池がたまらないんだもん。
 二日くらい、何回も何回も充電を繰り返して、それでもまったく充電ができなくって、これはもう、携帯、壊れたかなって思って、修理にだしたんだが……こちらもまったく進展がなくて。うん、壊れている部分がないって話になってしまったんだよ。どこも壊れていませんって言われて、それで、あたしの携帯、あたしの処に帰ってきたんだけれど……電源が切れているのは、相変わらず。
 とりあえず、代わりの携帯を貸与しては貰えたんだが、とっても不便。
 てなことをやっているうちに、お祖母ちゃんの四十九日法要の日が来た。(つまり、この日に、お祖母ちゃんの骨が、うちのお墓にはいる訳ね。)
 まず、お寺の中で法要があり、そして、お祖母ちゃんのお骨が、お墓にはいる。
 お墓の前で、お坊さんが何だかお経をあげて、そして、納骨。
 父も母も伯母さんも叔父さんも、みんな神妙な顔をして、祈っている。勿論、あたしだって神妙な顔をして祈ろうとして……で……え? えあ?
 ……なんか。
 なんか、とっても変なものが見えてしまったので、その瞬間、あたしは、硬直した。
 いや、だって。変にも程があるでしょうってものが、あたしの目には、見えたのだ。
 んあ? あう? これ、何?
 お墓の。墓石に、何故か、どこから見てもどうやって見ても、コンセントとしか思えないものが……あった、から。
 ……コンセント。墓石に。ある訳がない。でも、ある。
 あの、何、これ。これ、何なのよ。
 言おうとして、あたしは、この台詞をやっとこ呑み込む。何故って、あたし以外の誰にも、このコンセントが見えていないようだったから。
 で、こんなコンセントを見てしまって、あたしがわたわたしている間に、無事にお祖母ちゃんの四十九日法要は終わった。んで、みんなが、お斎(とき)に向かった処で……たったひとり、お墓に残されたあたしは……。
 ……しょうがない、コンセントに、充電ができなくなって以来、何故かずっと持って歩いていた、自分の携帯の充電器を接続してみた。接続した充電器に、充電ができない、壊れてしまった(でも、メーカーは絶対に壊れていないって主張している)あたしの携帯を、いれてみた。
 何やってんだろ。大体、何だってあたしは、こんなもん、持って歩いていたんだろ?
 自分でも、そう思わずにはいられないんだけれど、でも、なんか、こうしたい気持ちがして。そしたら、その瞬間、あたしの携帯がなんか光を灯したのだ。
 あ。これは、只今充電してますサイン。
 ……充電……して、る、ん、ですか?
 あの、今まで、どうやっても充電ができなかった、あたしの携帯に。
 しかも。驚く程すぐ、いやもう、充電しだしたと思ったらほんの数秒で、あたしの携帯、充電完了した感じ。
 ……物凄く……変なことが……只今、ここで、行われている。
 それ、百も承知で、あたし、自分の携帯を、手にとってみる。
 そして、そこにあった、登録してある、とある番号に、電話をしてみたのだ。登録してあった番号……お祖母ちゃんの携帯。

 かけて、みたら。
 おそろしいことに、この電話は、通じた。
 すぐに通じたのだ。通じてしまったのだ。携帯からは、お祖母ちゃんの声が聞こえてきちゃったのだ。まるでずっとあたしからの電話を待っていたかのように。コール二つもしない間に。
「んーと……葉書が、きたのよ。えっと……“蛍のことを、とても懐かしく思っております”ってこと、だった」
 あたしがこう言った瞬間、電話の向こうで、お祖母ちゃんが息を呑んだのが、判った。
 それから。
「ありがとうね、恵美ちゃん。あのひと……あの蛍のこと……覚えていてくれた、の、ね……」
「お祖母ちゃん?」
「ううん、いいの。……これ、お祖父ちゃんには、内緒にね」
「あ、はい、判ってます、絶対内緒」
「でも、これ聞いて、嬉しかった、本当に嬉しい、とっても嬉しい」
 お祖母ちゃん……泣いているんじゃ、ないのか?
「恵美ちゃん、ありがとう」
 いえ、お祖母ちゃん。こっちの方こそありがとう。お祖母ちゃんのおかげで、あたし、人間って、“そう思われているのよりずっと奥が深い生き物だ”ってこと、実感できちゃった。

 そして、その後、あたしの携帯は、まったく普通に充電ができ、まったく普通に使える、普通の携帯に戻ったのだ。
 お祖母ちゃんの携帯には、二度と、繫がらなかった。

                    〈FIN〉

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著者プロフィール

新井素子(あらい・もとこ)

1960年東京都生まれ。立教大学ドイツ文学科卒業。77年、高校在学中に「あたしの中の……」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。少女作家として注目を集める。「あたし」という女性一人称を用い、口語体で語る独特の文体で、以後多くのSFの傑作を世に送り出している。
81年「グリーン・レクイエム」で第12回星雲賞、82年「ネプチューン」で第13回星雲賞受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞をそれぞれ受賞。
『未来へ……』(角川春樹事務所)、『もいちどあなたにあいたいな』(新潮文庫)、『ダイエット物語……ただし猫』(中央公論新社)、「星へ行く船シリーズ」全5巻(出版芸術社)など、著書多数。

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