キノノキ - kinonoki

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2017年 08月

表紙 準備中

2017年08月30日

第15回

小説

名誉男性とよばないで

碧野圭(あおの・けい)

 志保がみつかった、という連絡が海からあったのは、その晩のことだった。電話を受けたのは達彦。 「うん、うん、わかった。……待ってるから」  達彦の声が弾んでいる。 「なんですって?」  達彦が電話を切ると、待ち構えていた […]

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2017年08月30日

第6回 世界一おひとりさまに優しい街

エッセイ

天国飯と地獄耳

岡田育(おかだ いく)

 ごはんを食べながらおしゃべりするのは楽しいもので、飲食店はいつも客の声で賑わっている。ざわつく店内で目にしたもの、漏れ聞こえた単語から、時として奇妙なシンクロニシティが生まれ、離れた場所でよく似た会話が連鎖的に発生する […]

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2017年08月25日

第28回

エッセイ

女って何だ?

カレー沢薫(かれーざわ・かおる)

今回のテーマは、「趣味と環境」である。 担当メモによると、「職場や学校で何となく誰とでも仲良くなれる“浅く広く女”と、趣味の場でだけソウルメイトをみつける“狭く深く女”は、どちらが幸せなのか?」とのことだ。 以前(第25 […]

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2017年08月21日

特別対談 ペシミズムの極致から生まれる「楽天」

エッセイ

古井由吉×平野啓一郎 特別対談 ペシミズムの極致から生まれる「楽天」

古井由吉×平野啓一郎

平野 『楽天の日々』には平成に入ってから今日に至る、三十年弱くらいの間に書かれたエッセイがまとめられています。おおよそ、最近のものから以前に書かれたものにさかのぼっていくような構成です。最後に置かれた「プラハ」と「平成紀 […]

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2017年08月15日

神様、それはどうなんだろう

小説

My Favorite

新井素子(あらい・もとこ)

 ……どうしたことだ。これは一体どうしたことなんだ。  あたし、呆然。  何故ならば……あうう、トマトの缶詰が、開かない、ん、だ、よおー。           ☆  ことの起こりはとても単純な話であって……あたし、夕飯に […]

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2017年08月14日

第4回 「愛、それは。」

エッセイ

耽美なる【女子美】の事件簿

芥川奈於(あくたがわ・なお)

「オスカル!」 「アンドレーッ!!」  付属中高の演劇部が発表会で行う演目は、宝塚っぽいものが多かった。  彼女たちがうっとりと演じる独特の世界。  でも、多くの生徒たちは「我こそが女子美の主役!」と思っているので、自分 […]

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2017年08月11日

第27回

エッセイ

女って何だ?

カレー沢薫(かれーざわ・かおる)

人は見た目ではない。 確かにそうかもしれない。 しかし、どんなに美味い飴でも、その周りがウンコでコーティングされていたら、まず口に入れる気にもならないだろう。 つまり、中身がどんなによくても、まず人が近づいてみたいと思う […]

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2017年08月09日

第14回

小説

名誉男性とよばないで

碧野圭(あおの・けい)

 そうは言ったものの、駒子は埋もれた人材を発掘するという仕事には向いてない、とすぐに気が付いた。会社の人事のほんとうのところは、書類では伝わってこない。むしろ噂話の方が詳細な事情が語られるが、どこまで真実かはわからない。 […]

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2017年08月04日

第4回 乙女心を読み間違えたカサノヴァ

エッセイ

カサノヴァ 人類史上最高にモテた男の物語

鹿島茂(かしま しげる)

 激しく拒むシャルピオンを危うく殺しかけたカサノヴァは、殺人の罪に問われないためには二度と彼女に会わない以外にないと思い定めた。 しかし、六〇〇〇リーヴルの手形二枚の返却を求めた母親のアウグスプルガーから手紙が届き、もう […]